日本での当社の活動は、1920年にアメリカ・カリフォルニア州からの最初のホウ酸塩の出荷が始まったときに遡ります。
世界が必要とする素材を、責任ある形で提供する
当社が提供する金属や鉱物は、日常生活や低炭素エネルギーへの移行に欠かせません。鉄鉱石は電力インフラの鉄鋼に、銅は再生可能エネルギー技術に、アルミニウムは軽量自動車に、リチウムはバッテリーに使用されています。
当社は、自社の持続可能な採掘および加工技術の構築を続けており、同時にお客様の取り組みも支援しています。
当社は、以下の取り組みに注力しています。
軽量で何度でもリサイクルが可能なアルミニウムは、ジェットエンジンから電気自動車、携帯電話まであらゆるものに使用されています。 地球の地殻に存在する中で最も豊富な金属であり、世界で最も急速に使用が拡大している主要金属のひとつです。 リオティントはアルミニウム業界の世界的なリーダーで、大規模で垂直統合型の事業を展開しています。これには、ボーキサイト鉱山とアルミナ精製所のほか、「責任ある」事業と認められたアルミニウムの製錬所が含まれます。また、マタルコとの合弁事業を通じて、完全にリサイクルされたアルミニウム製品の提供も可能となりました。
植物の成長に不可欠なホウ素は肥料に配合されています。また、スマートフォンの画面などの耐熱ガラスといったハイテク用途に、風力発電や太陽光発電、EVバッテリーなどの再生可能エネルギー用素材に、そして木材保存材や断熱用グラスウールにも使用されています。
幅広い用途に使われるこの希少な鉱物が商業レベルで採掘可能な場所は、世界でも多くはありません。ひとつはアメリカ・カリフォルニア州のモハーベ砂漠にあります。150年以上前にまずデスバレーで採掘を開始し、その後1927年にボロン地域へ場所を移しました。
現在ボロン地域で展開している事業は、世界最大級の2つのホウ酸塩鉱脈から、精製ホウ素に対する世界需要の約30%を供給しています。
リチウムは、ハイブリッドカーや電気自動車のリチウムイオン電池、ノートパソコンや携帯電話などの充電式電源に欠かせない成分です。リチウムはあらゆる金属の中で最も軽く、ペースメーカーからジェット機まで、あらゆる用途に適しています。
自然界にはリチウムは単体では存在せず、他の鉱物と結合した化合物として発見されます。アルゼンチンのリンコンリチウムプロジェクトでは、未加工のかん水からバッテリーグレードの炭酸リチウムを抽出・生産する能力を有しています。当社のヤダー・プロジェクトでは、セルビアのヤダー・バレーでリチウムを含有する新たな鉱物が発見され、ヤダライトと名づけられました。
未来の低炭素社会に必要不可欠な鉱石や金属に関する当社のポートフォリオに、リチウムは含まれています。輸送の電化、大規模蓄電池、蓄電などの低炭素技術において、重要な役割を果たしています。今後10年間、リチウム需要は2桁成長が続く見込みです。