日本での当社の活動は、1920年にアメリカ・カリフォルニア州からの最初のホウ酸塩の出荷が始まったときに遡ります。
世界が必要とする素材を、責任ある形で提供する
当社は、パートナーシップを通じて、文化や自然とのつながりを尊重し保護しながら、社会や経済的成長に貢献することで、地域社会が抱える問題の解決や生活の改善を支援しています。
当社は、事業全体で地域社会や先住民との関わり方を進化させてきました。 耳を傾け、理解し、失敗から学ぶ姿勢を持ち、真のパートナーシップを築くことで、すべての人々にとってより良い長期的な成果をもたらすことができると信じています。 そうすることで、事業を展開する地域の住民や多様な文化に対する理解と関心も深まります。 先住民との関係は当社にとって優先事項であり、特に事業を展開する地域の先住民との合意を重視しています。
日本はリオティントにとって長期的な戦略的パートナーで、その歴史の中でも重要な存在です。当社のオーストラリア鉄鉱石事業は、日本の製鉄各社との長期購入契約が結ばれたことで設立されました。
今日、日本のパートナー企業は、当社の成長と発展において引き続き重要な役割を果たしています。日本中のステークホルダーとの関係は、売買にとどまらず、共に革新をもたらし、グローバルな規模拡大を遂げています。
2020年以降、当社は日本製鉄と覚書を締結し、炭素排出削減の方法を模索しています。三井物産とは排出削減と世界のサプライチェーンの変革を目指し包括的な取り組みをしています。また、2008年よりコマツと提携し、自社鉱山で無人ダンプトラックを展開しており、現在、ゼロエミッションの鉱山運搬トラックの開発も急ピッチで進めています。
リオティントとコマツは、2011年春から、10年間東北大学の学生を支援する「リオティント・コマツ奨学金」を開始し、2011年の東日本大震災と津波で生活に影響を受けた300人以上の学生を支援しました。
また、2022年には、北海道大学大学院工学院と九州大学大学院工学府が共同で設立した、資源系人材育成の教育システムを強化、充実させることを目的とする「資源系教育コンソーシアム」に参画しました。当社では、学生を現場に受け入れ、また学位取得プログラムの一環として講義を行うことで、次世代の鉱業専門家たちに実務経験を提供しています。
また、2023年には日本車いすラグビー連盟のオフィシャルサポーターとなりました。競技用車いすの軽さや耐久性に欠かせないアルミニウムやチタンの原料はリオティントの重要な製品ポートフォリオであることから親和性が高く、社会を支える素材の生産者としてあらゆる人々の可能性を広げるべく、連盟を支援しています。
アルミニウム生産における排出量を削減するため、住友商事とオーストラリア再生可能エネルギー庁(ARENA)と協力し、オーストラリアのクイーンズランド州グラッドストンで、世界初のアルミナ精製用水素による煆焼プロセス実証プラントの開発に取り組んでいます。水素を使用して炭素排出量を削減する、この技術の世界的採用への道筋をつけることを目標として開発が進んでいます。
また、丸紅と提携し、責任あるアルミニウムのサプライチェーンを構築しています。再生可能エネルギーを使用するニュージーランド・アルミニウム製錬所(NZAS)から、リオティントの低炭素アルミニウムブランドであるRenewAl™の高純度アルミニウム製品を、丸紅を通じて供給しています。