日本での当社の活動は、1920年にアメリカ・カリフォルニア州からの最初のホウ酸塩の出荷が始まったときに遡ります。
世界が必要とする素材を、責任ある形で提供する
July-August 2025
日本経済新聞に、リオティントのミネラルズ部門及びアフリカ担当CEOのシネイド・カウフマンのインタビュー記事が掲載されました。 8月20日から22日にかけて日本で開催されたTICAD(Tokyo International Conference on African Development)を前に、リオティントのアフリカでの事業開発を成功させる知見や、アフリカでのビジネスの最新状況などについて、書面で取材いただきました。 カウフマンはインタビュー記事の中で、資源国にとって日本は信頼できるパートナーであり、日本のクリーン技術や脱炭素化への取り組みがアフリカの資源産業と非常に相性が良いと述べています。さらに、人間の安全保障や環境基準、包摂的な開発を重視する日本の姿勢がアフリカ諸国の優先事項と一致していると強調しています。 カウフマンは、日本の高度な技術、強力な政府支援、世界トップクラスの製造基盤といった強みと、リオティントのESGへの取り組みやアフリカ諸国のステークホルダーとの関係構築、日本の戦略的パートナーとしての実績を組み合わせることで、アフリカにおいて鉱山、プロセス、イノベーションの分野で日本と協力する可能性が大いにあると考えています。 詳細は記事(有料会員限定)をご覧ください。
リオティントは、2025年度上半期の業績を発表し、特にESGへの取り組みに関し以下のように報告しました。 脱炭素に向けた取り組みでは、2030年までにスコープ1および2のCO₂排出量を2018年の排出量ベースラインと比較して50%削減するという目標に向けて、順調に進捗しています。また、2050年までには顧客およびサプライヤーの排出量ネットゼロ達成を支援することを約束しています。2025年上半期におけるスコープ1および2のCO₂排出量は1,560万トンCO₂eであり、2018年の基準値と比較して14%の削減を達成しました。 また、パシフィック・アルミニウム事業では、グラッドストン事業におけるエネルギーソリューション第3フェーズを実施しました。これにより、エディファイ・エナジーが設置予定の太陽光発電設備(600MWac)および蓄電システム(600MW/2,400MWh)で発電される電力の90%を購入する2件の新契約を締結しています。さらに、ピルバラ鉄鉱石事業では、鉄鋼生産の脱炭素化を目指すNeoSmeltプロジェクトに、ウッドサイドエナジーおよびMitsui Iron Ore Developmentが参画し、オーストラリア再生可能エネルギー庁(ARENA)から1,980万豪ドルの支援を獲得しました。
リオティントは、クイーンズランド州ケープヨーク半島に位置するアムラン・ボーキサイト鉱山において、ノーマン・クリーク・アクセスプロジェクトに1億8,000万米ドルの投資を決定し、作業を開始しました。ノーマン・クリークは、現在確認されているアムラン鉱山の埋蔵量(約9億7,800万トン)の約半分を占める重要な地域であり、2027年の初期生産開始、2028年の全面稼働を目指しています。 現在、19kmの運搬道路、宿泊施設、通信塔などのインフラ整備が進められており、地域の雇用維持と経済的恩恵が期待されています。リオティント・パシフィック・オペレーションズ・アルミニウムのマネージング・ディレクター、アルマンド・トーレスは、「ノーマン・クリークは、ウェイパ事業の将来を支える重要なステップであり、地域社会や州、国全体にとっても意義のあるプロジェクトです」と述べています。 さらに、リオティントはアムラン鉱山の生産能力拡大を目指すカングウィナン・プロジェクトの初期工事と最終的な実現可能性調査も開始しています。承認されれば、年間最大2,000万トンの増産が可能となり、既存のウェイパ南部事業の年間2,300万トンに加え、輸出能力も拡大される見込みです。