日本での当社の活動は、1920年にアメリカ・カリフォルニア州からの最初のホウ酸塩の出荷が始まったときに遡ります。
世界が必要とする素材を、責任ある形で提供する
鉱山で採掘する鉱石や金属を最大限活用します
最終更新日: 2021年9月17日
過去数十年間にわたり、リオティントの科学者とエンジニアは、鉱山から排出される廃棄物(注釈:主に鉱石を処理し、有用鉱物を分離回収したあとに出る尾鉱やテーリングなど)の削減方法を懸命に模索してきました。どうやって?鉱山から採掘したすべての金属の活用方法を発見し、また金属加工事業で産出される副産物も活用します。 廃棄物を完全に削減するためにすべきことはまだ多くありますが、私たちは進歩を続けています。 廃棄物から貴重な鉱物を抽出すること、または廃棄物自体から新たな製品を生み出すことで、リオティントは埋め立てに回される廃棄物の量を削減し、役に立つ製品を作り、新たな収入源を生み出し、当社顧客の持続可能性関連の目標の達成をサポートできます。
当社が廃棄物から抽出する6つの有用な鉱石や金属を紹介しましょう。
カナダのケベック州サグネ・ラック・サン・ジャン地域において、当社は硬石膏から安全で効率のよい肥料を製造するため、ブルーベリー生産農家と協力しています。硬石膏は通常岩石に含まれていますが、当社はカナダのケベック州でのアルミニウム生産プロセスの副産物として、年間およそ8万5000トンを生産しています。
循環経済は、鉱石と金属の再利用や廃棄物のデザインを通じた限りある資源の消費削減に基づいています。 廃棄物から製品を生み出す当社の有効化業務は、循環経済に貢献するためのひとつの方法です。当社はまた、鉱石や金属をリサイクルできる方法にも目を向けています。アメリカのケネコット銅事業では金属くずをリサイクルしていて、2018年には6,400戸の新築住居で使用する電線を供給するのに十分な量をリサイクルしました。また、カナダやアメリカでは当社のアルミニウムを購入しているお客様へ、リサイクルされた物質から生産した高品質な合金を提供しています。 しかし当社にはまだやるべきことが多く残っています。業界や学識経験者と提携しさまざまな課題に取り組んでいます。たとえばオーストラリアではクイーンズランド大学の持続可能な鉱物資源研究所と提携し、ボーキサイトをアルミニウムの主原料であるアルミナに精製する際に排出される赤泥と呼ばれる廃棄物を回収する技術を開発しています。
クリティカル・ミネラルは、入手が難しいものの重要な用途を持つ鉱石や金属です。クリティカル・ミネラルの多くはスマートフォンやラップ・トップ・コンピューターなどのハイテク装置や電気自動車用バッテリーなどのグリーン・エネルギー技術で用いられます。アメリカではエネルギー省の重要物質局と提携して、経済的な方法で副産物のクリティカル・ミネラルを回収する方法を模索しています。 (※ 記事中の組織名、肩書等は記事作成当時のものです)