日本での当社の活動は、1920年にアメリカ・カリフォルニア州からの最初のホウ酸塩の出荷が始まったときに遡ります。
世界が必要とする素材を、責任ある形で提供する
October-December 2022
リオティントグループはカナダ政府とパートナーシップを組み、リオティント・フェル・エ・チタン(Rio Tinto Fer et Titane, RTFT)事業の脱炭素化を目指し、今後8年間で最大5億3,700万米ドルを投資し、以下プロジェクトを推進します。
RTFTではバッテリー向けリチウムの原料となるスポジュメン(リシア輝石)精鉱の実証プラントでの生産を開始しました。 同プラントは化学製品を使用せず、乾燥した不活性残渣のみが発生することから環境にやさしく、また、業界平均を大きく上回る品位の酸化リチウムの回収を実現するスポジュメン濃縮プロセスを実証することが期待されます。
リオティントは、ドイツの小規模パイロットプラントで、オーストラリアの自社鉱山から産出される鉄鉱石を用いた低炭素製鉄プロセスの有効性を実証しました。 BioIron™と呼ばれるこのプロセスは、製鉄プロセスにおいてピルバラ鉄鉱石を金属鉄にするために、還元剤として原料炭の代わりに農業副産物などのリグノセルロース系バイオマスを使用します。バイオマスは鉄鉱石と混合され、放出される燃焼ガスと再生可能エネルギーで駆動する高効率のマイクロ波を組み合わせて加熱することにより、CO2の排出がゼロに近い製鉄工程を実現することを目指します。今後は1時間当たり1トンの処理能力を持つ特別設計の連続パイロットプラントで、より大規模な実証試験を行う予定です。