Climate Change Report 2022

Scope 1、2の削減目標達成に対する取り組み

鉄鉱石

  • 西豪ピルバラのグダイダリ鉄鉱山に最初の 34MW の太陽光発電容量を設置し、さらに2023 年から 2026 年にかけ230MWの太陽光発電と 200MWh の蓄電設備を導入するために、太陽光発電、蓄電、送電設備に6 億ドルを投資する計画を発表。
  • コマツ, スカニア、キャタピラー、ボルボグループと、より効率的な自律走行型運搬ソリューションとバッテリー駆動のトラックを導入するためのパートナーシップを締結。
  • Bpと共同で、リオティントが所有する船舶から排出される二酸化炭素を削減するため、バイオ燃料の試験運用を開始。

アルミニウム

  • 豪クイーンズランド州のボイン製錬所でのリパワリング(再エネ化)を実現するために、4GW以上の風力及び太陽光発電に電力需給調整機能と蓄電をバックアップとして組み合わせたシステムの評価を開始。
  • 豪クイーンズランド州のアルミナ精製所で、二酸化炭素排出量や操業支出を減らすことを目的として、アルミナ二重溶出(消化)プロセスに対する初期事業化の調査を推進。

銅・ミネラルズ

  • リオティント・アイアン・アンド・チタニウム(RTIT)ケベックオペレーションでは、カナダ政府とパートナーシップを組み、今後8年間で5億3700万ドルを投資し、RTITケベックオペレーションの脱炭素化と重要鉱物の生産を強化することに合意。
  • 南アフリカ、リチャーズベイミネラルズで、ヴォルタリアと太陽光発電由来の電力を20年間購入する契約を締結。
  • 米カリフォルニア州ボロンにあるホウ酸塩のオペレーションで、従来のディーゼル燃料をリニューアブルディーゼル燃料(RD)に転換する試験を実施、米ユタ州のケネコット銅鉱山においても、露天掘りでのRDの適合性について試験を開始。
     

Scope3の削減目標達成に対する取り組み

鉄鉱石

  • 高炉の最適化:日本製鉄、中国宝武鋼鉄集団、POSCO、首鋼集団など20社以上の顧客と協力し、最大30%の炭素排出量の削減を目指す。
  • BioIron™:製鉄のプロセスにおいて西豪ピルバラ鉄鉱石を金属鉄にするために、還元剤として原料炭の代わりに農業副産物などのリグノセルロース系バイオマスを用いた革新的な低炭素製鉄プロセスの試験に成功。
  • 水素直接還元鉄 (DRI):ブルースコープおよびザルツギッター・フラッハシュタールと共同で、グリーン水素を利用してピルバラ鉄鉱石を直接還元し、それを電気溶解炉で使用することにより製鋼過程で排出される二酸化炭素を削減する技術の開発。

アルミニウム

  • ELYSIS™:カナダでパイロットセルからの生産を継続しながら、アルマ・アルミニウム製錬所で450kAのより大きな商業規模の設備建設を開始。
  • 低炭素原料:ボルボグループ、 フォードモーターカンパニーおよびABインベブと低炭素原料の供給を提携。

銅・ミネラルズ

  • Nuton™:リオティントのベンチャー企業であるNuton LLCは、戦略的パートナーシップを組み、銅鉱山の廃棄物や鉱滓、または硫化鉱から効率的に銅を回収する浸出技術の試験に参加。
  • クリティカルミネラル:米ユタ州ケネコット銅鉱山では銅の精錬プロセス中に生成される副産物からTellurium(テルル)精鉱の抽出を開始し、また当社の加クリティカルミネラルズ研究センターにおいては、北米で初めてとなるスカンジウムの生産、スポジュメン(リチウム)の濃縮プロセスの実証試験に成功。

エネルギー転換を可能にする鉱物・素材

鉄鉱石

  •  シマンドゥ鉄鉱石プロジェクトでは、インフラの共同開発を進めるためにパートナーと拘束力のない条件書に署名。同プロジェクトは、直接還元鉄-電気炉製鋼プロセスに適した高品位の鉄鉱石の生産を目指す。

アルミニウム

  • 加ケベック州サグネのアーバイルビダに新しいアルミニウム リサイクル施設を建設し、閉鎖した製錬所をAP60製錬所の拡張に置き換え、低炭素アルミニウムの生産を目指す。
  • 加ケベック州アルマ・アルミニウム製錬所に付加価値の高い低炭素ビレットの生産を拡大するため1億8,800万ドルを投資。
  • 加ケベック州サグネにあるラテリエール・プラントにアルミ再溶解炉を新設。

銅・ミネラルズ

  • モンゴル オユトルゴイ銅鉱山関連では、ターコイズ・ヒル社 (TRQ) の非支配株の買収を31億ドルで完了し、当社のオユトルゴイ鉱山直接保有比率を66%に拡大。
  • 8億2,500万ドルで買収したアルゼンチンのリンコン・リチウム・プロジェクトでは、早期の生産開始を可能とし、その後段階的に生産能力を上げていくスタータープラント建設の初期作業に1億9,400万ドルの支出を承認。

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リオティントについて

日本での当社の活動は、1920年にアメリカ・カリフォルニア州からの最初のホウ酸塩の出荷が始まったときに遡ります。