日本での当社の活動は、1920年にアメリカ・カリフォルニア州からの最初のホウ酸塩の出荷が始まったときに遡ります。
世界が必要とする素材を、責任ある形で提供する
ELYSISは、リオティントのケベック州アルマ製錬所において、既存ポットラインの末端に設置した設計電流450キロアンペア(kA)のイナートアノード(不活性陽極 )を用いた電解炉の立ち上げに成功し、大規模な低炭素アルミニウム生産へ移行する大きな転換点となりました。
これは、商業規模でのイナートアノード技術の初めての導入となります。長年にわたる研究開発と厳格な試験を経て、ELYSISは、製錬工程において直接的な炭素排出を伴わない高電流によるアルミニウム生産という画期的な成果を達成しました。ELYSIS®技術は、作業安全性の向上、コスト削減、生産性向上の可能性も秘めています。
ELYSISは、ELYSISチームの専門知識、パートナーであるアルコア社とリオティント、そしてカナダおよびケベック州政府の継続的な支援により、技術革新の新たな段階に入りました。今後は、産業実証を目的として設計される規模を拡大した電解炉において包括的で徹底した試験が継続され、将来の商業展開に向けた重要なデータを収集します。
この世界初の商業規模・高アンペアでの実装は、持続可能なアルミニウム生産におけるカナダのリーダーシップを強化し、ELYSISの革新、協力、気候変動対策への揺るぎないコミットメントを示すものです。
ELYSIS社 社長兼CEO フランソワ・ペラスは次のように述べています:「この歴史的な節目は、ELYSISの全社員と協力者による絶え間ない挑戦とチームワークの成果です。研究開発は決して直線的ではありませんが、私たちの努力がビジョンを現実に変えました。今日、私たちは単に新しい電解炉を稼働しただけでなく、アルミニウムの未来を動かし始めています。」
リオティント アルミニウム&リチウム部門 CEO ジェローム・ペクレスは次のように述べています:「この成功は、ELYSISが直接炭素排出のない画期的なアルミニウム製錬技術を商業化する取り組みにおいて、大きな一歩となります。リオティントは、このジョイントベンチャーへの参画を通じて、イナートアノード製錬へのコミットメントを強化しています。当社カナダのアルビダ製錬所における初の実証プラント建設は、長期的な脱炭素化戦略の中核をなすものです。」
アルコア社 社長兼CEO ウィリアム・F(ビル)・オプリンガーは次のように述べています:「アルコアはアルミニウム産業を創設した企業として、次世代の技術革新に貢献できることを誇りに思います。ELYSIS®技術は、業界の未来を根本的に変える可能性を秘めており、今回の商業規模での成功は、市場投入に向けた大きな前進です。」
ELYSISについて:
ELYSISは、アルコアとリオティントという二社の世界的リーディングカンパニーによる画期的なパートナーシップから生まれた技術企業です。ELYSISの目標は、世界で生産されるアルミニウムの製錬方法を革新することです。ELYSISのプロセスは、アルミニウム製錬におけるすべての直接的な温室効果ガスを排除し、代わりに酸素を生成します。
詳細は www.ELYSIS.com をご覧ください。
リオティントについて:
リオティントは、世界35カ国で事業を展開する大手資源会社です。鉄鉱石、銅、アルミニウム、リチウムなど、人々の生活に不可欠な鉱石や金属を生産し、二酸化炭素排出量のネットゼロを実現するために、世界が求める素材をよりよい形で提供することを追求しています。リオティントは、日本にとって金属・鉱物の最大のサプライヤーの一社であり、低炭素社会の実現に向け、最も重要なパートナーとして長年にわたり信頼関係を深めてきた日本の企業との取り組みを強化しています。