リオティント日豪共同研究リサーチ・プログラム 新たな助成金授与を発表


29 January 2021

日豪研究交流基金は、リオティント日豪共同研究リサーチ・プログラムの助成金を授与する研究プロジェクトを新たに発表しました。

当プログラムは、オーストラリアと日本の関係に貢献する研究を助けるべくリオティントが資金を提供するもの。候補となった各プロジェクトは、両国の公共と民間から広く関心を得、資金面の支援を広げられるか等の点を審査されます。

このたび助成が決まったプロジェクトの詳細は以下のとおりです。

医療用マスクの抗ウイルス・コーティング ― 東京大学の江島広貴准教授、メルボルン大学のジョセフ・リチャードソン博士、ソフトメッド 〔Softmed; オーストラリアにある医療用個人防護具(personal protecting equipment, PPE)製造会社〕。昨年来の新型コロナウイルス感染症の世界的流行によって、個人防護具の増産と品質改良の必要性が浮き彫りになりました。抗ウイルス性防護具の大きな課題のひとつが、各種あるマスクのほぼすべてがエアロゾル化したウイルスが通過してしまい、空気感染を完全には止められないことです。標準的な医療用マスクの2.5 µm(PM2.5)未満の粒子遮断率は約60〜80%ですが、この研究は、通気性を大きく損なうことなくこれを95%以上遮断する、簡易で低コスト、安全におこなえるコーティング技術を開発することを目指しています。これにより、一般的なマスクにも、感染対策の絶対的方法ともいわれるN95マスクと同等の遮断効果が期待できるようになります。当プロジェクトの独創性は、ウイルスとバイオインスパイアード材料の間の相互作用の研究に由来しています。江島准教授はバイオメティック材料とナノコーティング、リチャードソン博士はコーティング技術を各々専門としています。産業界がすぐにでも採用可能な技術、個人にも使いやすく安全な材料を用いた家庭向けのコーティング方法を開発し、12ヵ月後には特許出願を目指します。助成額:92,000オーストラリアドル

抗菌包装ソリューション ― ロイヤルメルボルン工科大学のエレナ・イワノワ教授と株式会社地球快適化インスティテュート(The KAITEKI Institute, Inc.;株式会社三菱ケミカルホールディングス全額出資)の齊田壮一郎博士。2015年、オーストラリアは31億米ドルに達する食品・農産品を日本向けに輸出し、日本にとって同分野第5位の輸入国となりました。日本はオーストラリアの牛肉とラム肉の最大の輸出先です。世界で人間が消費するために生産された食品の32%が廃棄物になっているという問題がありますが、貨物に細菌増殖が発見されると当該貨物全体が拒否され、こうした廃棄物になってしまいます。この研究プロジェクトは昆虫の羽の抗菌パターンを応用した包装で食品の貯蔵寿命を延ばし、品質、安全性と品位を改善、これを工業的に大規模に行うことで食品廃棄を削減することを目指します。昆虫の羽が持つ抗菌パターンを種々の高分子材料へ賦形することにより“生体模倣抗菌包装”を開発します。イワノワ教授の抗菌ナノ材料研究と地球快適化インスティテュートのプラットフォームが当研究チームの市場性ある製品について最先端の研究を可能にしました。地球快適化インスティテュートは将来の社会や環境のあるべき姿を素描し実現するために、学術機関や国の研究所、民間団体と連携した革新的な研究をおこなう目的で設立された三菱ケミカルホールディングスのシンクタンクです。助成額:145,000オーストラリアドル

リオティント日豪共同研究リサーチ・プログラムは、リオティントグループが資金を提供しFAJSのもとに設置されました。2国間の研究、学術機関や化学、技術、イノベーションと、産業を巻き込んださまざまな共同プログラムを促進することで、オーストラリアと日本の相互理解を高める活動を支援することを目的としています。第1回の助成金は2019年1月、気候変動対策として温室効果ガスを有用な化学物質へ変換するプロジェクトへ授与されました。第2回は2019年4月、医療、農業、安全の各分野にまたがる4つの共同研究プロジェクトへ、第3回は2020年2月にエネルギー、ロボット工学、鉱業、環境の各分野で計4つの研究プロジェクトへ与えられました。

リオティントについて

リオティントは、ロンドンとニューヨークの証券取引所に上場するRio Tinto plcとオーストラリア証券取引所に上場するRio Tinto Limitedからなる二元上場会社で、英国に本社を置いています。国際的大手鉱業グループとして、探鉱、鉱業と鉱物資源の加工を主たる事業とするリオティントの主要な生産品目としては、鉄鉱石、アルミニウム、銅、ダイヤモンド、ウラン、金、産業用鉱産物(ホウ砂、酸化チタン、塩など)が挙げられ、人類の進歩に必要不可欠な製品を供給しています。豪州と北米を重要なビジネス拠点とする一方で事業活動は世界にまたがり、南米からアジア、欧州、アフリカにおよびます。4つのプロダクトグループ(アルミニウム、銅&ダイヤモンド、エネルギー&ミネラルズ、鉄鉱石)に加えて成長イノベーション部門とコマーシャル部門が、横断的かつ補完的に役割を果たす組織編制になっています。

リオティントと日本について

日本はリオティントにとって最も重要かつ長期にわたる取引パートナーのひとつです。当社の鉄鉱石ビジネスは 1960 年代に日本の製鉄会社による長期の購入契約を背景に発展を遂げ、日本の高度経済成長期を良質 な原料資材の安定供給で支えてきました。リオティントは今日も日本に対する鉄鉱石の最大のサプライヤーであり、これまで50 余年にわたり 19 億トン以上を出荷。また、金属・鉱物資源においても、日本最大のサプライヤーのひとつとして250 社を超える日本の顧客企業へアルミニウム、銅、モリブデン、ダイヤモンド、ウラン、産業用鉱産物(ホウ砂、酸化チタン、塩等)を輸出しています。さらに、日本企業は当社の大切なパートナーとして世界中の合弁事業やバリューチェーン、技術革新に欠かせない存在です。

日豪研究交流基金について

日豪研究交流基金(Foundation for Australia-Japan Studies)は 2016 年にオーストラリア で設立された独立の非営利団体であり、日豪二国間の相互理解とこれを促進するために産学の垣根なくおこなうリサーチや共同プログラムへの資金援助を目的としています。リオティント日豪共同研究リサーチ・プログラムはFAJSから設立された初のプログラムで、FAJS の創立メンバーであるリオティントグループの資金提供を受けています。FAJSの理事長は元駐日オーストラリア大使であるマレー・マクリーン氏が務めています。また、オーストラリア国立大学名誉教授、グリフィス大学アジア研究所の特別研究員でもあるジェニファー・マージョーリー・コルベット教授がFAJSの派遣する初の「リオティント日豪共同研究リサーチ・プログラム」のフェローとして東京大学に在籍出向し、日本と豪州の関係強化と発展に寄与するため両国の科学、技術、イノベーションの分野における共同リサーチなどの活動をおこなっています。

お問い合わせ

リオティントジャパン株式会社  コーポレートリレーションズ

中川奈津子
03-3222-2441/080-7111-8747
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